2023年7月28日、国交省がビッグモーターに一斉立ち入り検査を行いました。
全国24都道府県の34店舗が対象で自動車整備を巡る立ち入り検査としては、過去に例がない規模とのことです。
そんな中、ビッグモーターの現役社員が「ロイヤルファミリー」について「news zero」で証言しました。
ロイヤルファミリー(兼重宏一副社長ら3人)は社内で恐怖政治を行っていたというのです。
「ビッグモーターのロイヤルファミリー?」
皇族ではないのに一体どういう意味なのでしょうか?
こちらの記事では
- 【兼重宏一】ビッグモーターのロイヤルファミリーとは誰のこと?
- ロイヤルファミリーはLINE一つで降格?
- ロイヤルファミリーの環境整備が恐怖!
というテーマでお伝えします。
【兼重宏一】ビッグモーターのロイヤルファミリーとは誰?
2023年7月28日のNews ZEROで放送された「ビッグモーターのロイヤルファミリー」についてまとめます。
ビッグモーターの現役社員が取材に答え、ロイヤルファミリーの悪質な社内統治について明らかになりました。
News ZEROの取材によりますと、社員の皆さんはロイヤルファミリーの方たちのことを怖がっていたようです。
ビッグモーターのロイヤルファミリーとは誰のこと?
「本部の人たち“ロイヤルファミリー”って3人がいるんですけど、この3人がひどかったので、(休みの日も)“ロイヤルファミリー”の方々から、LINEがばんばん飛んでくるので…グループ招待とかもあるので。すぐに返答しないと、参加しないとその時点で“降格”とかもあるので」
News ZERO 現役社員の声
ビッグモーターのロイヤルファミリーとはこちらの3人!
ロイヤルファミリーとは
- 兼重宏一(前副社長)
- A常務
- B本部長
のことです。
A常務とB本部長の名前については明らかになっていません。
記者会見に出席していた人の中には「常務」はいませんでした。
一方で「本部長」という肩書の方は以下の2名の方がいらっしゃいました。
- 石橋光国取締役営業本部部長
- 陣内司管理本部長
ですが、他にも「本部長」階級の方はいるかもしれませんので、特定はできていません。
この3人(ロイヤルファミリー)の体制になったのはいつから?
「この3人の体制になったのが、5~6年前くらい」
とのことですので、2017年頃からということになりますね。
前副社長の兼重宏一氏のビッグモーターでの経歴は下記の通り
- 2010年6月(21歳) 株式会社ビッグアセットの取締役就任
- 2012年7月(24歳) 株式会社ビッグモーターに入社し、社長室次長に就任
- 2015年6月(26歳) 経営学修士(MBA)を取得
- 2015年12月(27歳) 株式会社ビッグモーターの取締役に就任
2015年12月に取締役に就任して、2年目くらいから
取り巻き2名と一緒に「ロイヤルファミリー」を作って、社内政治を始めたということになります。
世襲制でトップに就任し、誰も逆らうことができない宏一副社長のことを「ロイヤル」と揶揄していると考えられますね。
そしてその取り巻きのことをファミリーと言っていると想像できます。
ロイヤルファミリーはLINE一つで降格?
ロイヤルファミリーは「LINE」での指導がすごかったようです。
一日にLINEがばんばん飛んできて、すぐに返答しないとその時点で「降格」ということもあったようなのです。
現役社員の話
「1日放置していたら…LINEって通知の数が出るじゃないですか。あれがマックスにいったら、それ以上増えなくなるんですよ。999だったかな、もうそのマックスは達します。すぐ」
一日1000件以上とは、驚きますね。
これに全部対応していたら、とても仕事はできません。
すぐに返信しないと「降格」ということもあり、年収が数百万円下がることもあるとのこと。
「結局、この3人が現場にとにかくひどいプレッシャーをかけて、異動・降格を繰り返し、気に入らない社員とか、意見する社員とか、数字をあげない店長とかは一発降格、一発県外異動、下手したらクビ」
前の兼重宏一副社長のLINEが流出していますが、内容がひどすぎました。
振り切っちゃってるなぁ、、、
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ビッグモーターの奇聞が止まらない。不祥事のオンパレード。損保ジャパンとの癒着構造も明らかになっていく。兼重宏行社長が一代で築いた大企業を息子で副社長の宏一が潰した感じ。このまま雲隠れで済むのか。宏一を含む3人の幹部はロイヤルファミリーと呼ばれていたとか。首を揃えて会見すべき。
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ビッグモーターの副社長(息子)のLINE、想像を超えるマジキチっぷりで草も生えない
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この息子を副社長にしてる時点で 社長もちょっと残念な感じ 無くなるのは時間の問題でしたね
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怒りを通り越して、見てるのが辛い
ロイヤルファミリーって、、、
いろんな調査に膨大な税金が使われることになるので、全て損害賠償請求ですよね。
そして、破産、廃業して下さい。
てか、誰も、ここで中古車買わないでしょう。この在庫が、市場に流れるのも恐怖、大混乱です
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ロイヤルファミリーの環境整備が恐怖!
このロイヤルファミリーは「環境整備」と言われる厳しい点検を行っていたと言います。
ビッグモーター現役社員
「とにかく環境整備が恐怖でした。“ロイヤルファミリー”がまわってきたら絶対誰かが降格になり、誰かが県外に飛ばされ、誰かが退職するって形になる」
「“ロイヤルファミリー”3人が(環境整備に)来る時は、とてもじゃないけど生きた心地がしないくらい」
「環境整備」という名の清掃や接客の点検が本当に怖かったと語っています。
「環境整備」が実施されると、必ず「降格人事」が決定され、誰かが県外に異動や退職という形になるというのですから、不安で仕方なかったのではと想像します。
そういった環境整備の中で、現在、各自治体で大問題になっている
「ビッグモーター前だけ街路樹が不自然に枯れている」
という事態が発生したのではないかと疑惑を持たれています。
環境整備は難癖つけるイベントとも言われていた
この現役社員が語った、前副社長の降格人事をちらつかせる社員教育の手法については、先日行われた記者会見でも、質問が行われていました。
「息子の宏一さんを中心に降格人事が繰り返されていたと言われています。こうしたことが起こった原因をどう分析していますか?」
という質問に対して、兼重宏行前社長はこのように答えていました。
「創業当初から人事に関しましては、抜てき人事です」
「ちょっと行き過ぎがあったかもわかりませんけれども、悪意を持ってやるというのは一切ありません。結構、宏一は理詰めの話をするので、それがプレッシャーになったのかなと。悪意をもってやるというのは一切ないと思います」
この質問を受けた記者会見の後、和泉新社長は、全店にLINEの削除を指示しました。
もし本当に悪気もなく、問題がなかったことを証明したいのであれば、消す方が不信感を持たれるのではと思うのですが…。
新社長は記者会見後に行ったLINE削除の指示について質問をされ
「実は100ぐらいのグループLINEが作成され、店長などの役職になると、ほぼすべてに参加していて休日でも連絡が来ていた。休日でもLINEが鳴れば、精神的にも休みにならず、私の判断で削除を指示した」
と述べ、社員の負担軽減のために削除を依頼したと説明しています。
そのうえで、今後の調査への影響を問われたのに対し
「LINEの中でも不正の確認や、証拠になり得るものがあれば、該当する社員は、記録として残しているだろうから、調査の中で、そういったものが提出できなくなるということはないのではないか」
と述べ、調査について支障にはならないだろうとの考えを示しました。
今後の調査はこれから本格化すると思われます。
ビッグモーターの問題は今後
- 中古車市場の冷え込み
- 関係した保険会社の信用失墜
- ビッグモーターの存続危機(車が売れない・車検や修理の依頼がないなどからの企業倒産)
につながっていく可能性が大きいと言われています。
売り上げ至上主義やロイヤルファミリーの厳しい恐怖の社員指導が不正につながった可能性の一つとも考えられますね。
まとめ
ビッグモーターロイヤルファミリーは誰?LINEがやばい!降格指示や環境整備が恐怖
というテーマでお伝えしました。
次々と社員からの証言が明らかになるビッグモーター。
ロイヤルファミリーの「環境整備」という社内点検は、社員の皆さんにとって心の負担が大きすぎる恐怖の指導だったということがわかってきました。
社長も「環境整備」という言葉を使っていましたが、社風の実態が明らかになりつつあります。